僕がバス釣りを始めたのは今から20年くらい前になりますが、ブランクを経ながら今だに続けています。
サラリーマンの方や、子育てがひと段落して空き時間に「ちょっと昔やってたバス釣りでもやってみようかな」といった形で、バスフィッシングに復帰する方はいらっしゃるんじゃないでしょうか。
僕自身も今から5年くらい前からバス釣りに復帰しましたが、今のバスフィッシングの状況は数十年前から比べて大きく変わっていることに驚いたことを覚えています。
バスフィッシングブームだったあの頃と、現在のシーンはどんな違いがあるのか?
ちょっと懐古的、ノスタルジックな気分に浸りながら語っていこうと思います(๑╹ω╹๑ )
30以上のオッサンバサーに向けて…少し懐かしい気分になりませんか?(笑)
…嘘です(笑)
若い子は「うそ〜マジでバス業界って昔はそんなんだったの?ありえな〜い!」なんて言いながら楽しんでいってください( ^ω^ )
今から約20年くらい前の話になりますでしょうか。
大物芸能人さえもバスフィッシングにハマるくらい、巷の「今アツい趣味」としてバス釣りが大々的にフューチャーされる現象が起きていました^v^
休日のメジャーフィールドともなれば、隣の人との距離が2〜3m!超密着状態、超渋滞っていう状況になるくらい、バス釣りが大人気でした。
僕はその当時は中学生で、高速バスに乗って河口湖に行っていたのですが、もうアホみたいに人が多くて辟易していたことを覚えています(笑)それでも楽しいからやっちゃうんですけどね〜^v^;
年齢が30〜50歳くらいでバス釣りに復帰された方で、この異常なバスブームをリアルタイムで経験したっていう人は多いんじゃないかと思います。
あの頃はちょっとおかしかったですよね。メガバスルアーがプレミア価格ついて、1個5000円〜1万円くらいしたり、抱き合わせ販売されていたりして…^v^;
まぁ今だとレイドのダッジだとかがプレミア価格ついたりして抱き合わせ販売されていますが、正直このレベルを遥かに凌駕してしまうくらい、バスブーム(プレミアルアーブーム)の波は大きかった。
このビッグウェーブに乗って商売を始めた会社やショップは、現在では相次ぐ廃業。
最近だと霞ヶ浦の土浦にある老舗のボート店も廃業になるらしく、常連さんはとっても寂しそう;v;
ズイールっていうハンドメイドルアーを販売していた会社も一時期は廃業しました。ですが、あの”S.カシワギ”さんが代表から降り、現在は他の方が経営されているみたいです。(カシワギさんはバス釣りはやめて、今は渓流のテンカラのガイド業をされているそうです)
多くのルアーが販売されて、多くのルアーが売れまくった。
多くの会社が起業して、多くの会社が廃業していった。
バスブームが経済におよぼした影響って、結構大きかった。
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そのバスブームから約20年経過しましたが、現在のバスフィッシングシーンはどうなっているのか。
プレミアルアーに関しては、ほんの数種類のルアーのみがオークション等で高値で取引されている程度です。
新商品や人気ルアーが品薄っていう現象は今だに起こりますが、昔ほどではありません。一部のルアーを除けば、自分が欲しいルアーは簡単に手に入るっていう感じですね。
ですから、これから復帰される方や、復帰されて間もない方は、人気ルアーの入手のしやすさに驚くかもしれません(笑)( ^ω^ )
あのメガバスルアーが普通に店にいっぱい置いてあるぞ!!どチャートもある!!
コンバットルアーもあるやん!インスパイアどこいった?
デプスとかジャッカルの商品が多くなってる!会社成長したなぁ…。
中古だったら、昔憧れたロッド(デストロイヤー、インスパイア等々)が買い放題じゃん!
僕がバス釣りに復帰したときは、こんなことでめっちゃテンション上がっていましたw٩( ‘ω’ )و
会社に関して言えば、デカいメーカーはバスルアーだけではなく、ソルトやナマズ、海外進出を行いながら今も経営をしていっています。さすがにバスだけではやっていけないのでしょうか…。
また、有名なバスプロがメーカーを立ち上げて成功っていうパターンも増えてきています。
僕は経済とか経営のことに関しては全くの無知なのでよくわかりませんが、現在のバス業界ではある程度の知名度がないと上手くいかないのかもしれませんね。
少なくとも、昔みたいに「オシャレな感じで、小規模なバスショップを立ち上げて経営する」っていうスタイルは通用しない感じ。
今はネットとかなのかな?ネットで買えちゃうんなら、わざわざ遠いプロショップまで足を運ばなくてもいいじゃん…みたいな。
僕としてはバスショップに行くまでのワクワク感とか、陳列された多くのルアーを眺めてニヤニヤするだけで楽しい〜!みたいな空気感が好きなので、何だか今のネット社会は寂しい気も…( ^∀^;)
バスショップがほとんど壊滅状態。
その代わり、ネットショップが増えたり、ネットでルアーを購入される方が増えたり。
バス業界の形態も、今と昔では大分変わってきた印象です。
数十年前から比べると、現在販売されているバスタックルはかなり進化しております。
まずはタックルの軽量化でしょうか。昔に比べるとロッドやリールがめちゃくちゃ軽量化されております。
TD-Z(というリールが、かつてダイワからリリースされていました)がリール重量の200g台の壁を破ったときの感動は今でも覚えていますが、現在は200gもあると「え〜そのリール結構重いね…」っていう世界になっております^v^;
TD-Zが出た当初は「あんな軽いの、すぐぶっ壊れちゃうっしょw」と嘲笑していましたが、現在では200gを切ってもめちゃくちゃタフなリールがたくさんあります。リールの進化がヤベェ!
ベイトリールに関しては、エントリーモデルと呼ばれている2万円を切るようなものであっても昔より凄く高性能です。
バックラッシュなんて(設定によっては)ほとんど起きないですし、エントリーモデルでも軽いし、飛ぶし、壊れません。何て素晴らしい世界だ!!(笑)・:*+.\(( °ω° ))/.:+
その昔、シマノからメタニウムXT(通称”銀メタ”)というベイトリールが発売されておりました。
発売当時は確か3万円くらいだったかな?僕はこのリールを今でも持っているのですが、現在発売されている19800円のリールのほうがハイクオリティであることにいつも驚かされていますw「え〜!?今はこの値段でこんなに良いリール使えるの!?」みたいなw
ロッドは100gを切るモデルもあります。軽量なのに強いロッドが出てきております。いよいよヤバイ次元に突入してまいりました(笑)昔なんて200gもあるロッドなんてたくさんあったのに…。
「ロードランナーは重いよ〜」とか言っているそこの君!オッサンバサーからしたら、あの程度の重さのロッドは”当たり前、普通”なのだよ!むしろ軽い!今のロッドが軽すぎるだけだ!!今の若い子たちはズルいぞ!俺だってもっと軽いロッド使って楽したかったのに!!
…なんかこういう主張をし始めている時点で完全にオッサンなので、そろそろやめておきます…w/(;^o^;)\
さて、主観ですが、ロッド自体のクオリティーも以前より上がっているように感じます。
軽量化されただけではなく、ルアーのキャスト精度を上げてくれるような作りになっていたり、感度も昔より遥かに上がっています。
グリップは昔みたいにゴン太グリップではなく、細くてシュっとしたようなオシャレで握りやすいタイプのものが主流です。ストレートグリップよりもセパレートが増えてきているようです。
バス釣りブームの頃にも、今でいう「フィネス」なテクニックはありました。が、現在ほど数多くなかったような印象があります。
昔はワーミングとかでいうなら、イマカツがダウンショットのミートヘッドでトーナメントで上位入賞を果たしまくっていたり、スプリットショットやジグヘッドリグ、ノーシンカー辺りがフィネス的なアプローチの主流でした(と記憶しております)。
バスブーム中に、今でいうスモラバの前身となる「ハンハンジグ」や、ストレートワームの頭にネイルシンカーが挿入された「ネコリグ」が村上晴彦さんによって作られました。
村上さんによれば、「ネコリグがヤバすぎるメソッドだったから、それを隠すためにダウンショットを発表した」とのことですwなんにしても、村上さんは天才ってことですね〜^v^
こうして書いてみると、今で言う「ネコリグ、スモラバ、ダウンショット」辺りの釣りの初期段階のものが、バスブームの際に作られていったということがわかります。
この辺のフィネスの基礎が派生して、現在は様々なメソッドが増えていっております。
・ライトテキサス(軽めのシンカーを使ったテキサスリグ)で”瞬テキ”。
・PEライン&スモラバを使って、ちょうちん釣りや中層シェイクを行う”パワーフィネス”。
・重めのシンカーをベイトタックルで扱う”ヘビダン”。
・重めのシンカー&太くて長めのワームを使った”重ネコリグ”。
・太いラインを使って、フィネスリグをカバーに入れる”ベイトフィネス”。
等々。バスがスレまくってきてるので、こんな風に試行錯誤していかないと中々釣れないっていう状況です(実際はこんなことしなくても十分釣れるのですが…)。
また、ビッグベイトや大型クローラーベイト、スイムベイトみたいな釣りも近年盛り上がっています。
多くのスタイルが出来上がってきているので、自分の釣りの幅が広がったりして、現代のバス釣りは楽しく遊べるようになっております(๑╹ω╹๑ )
ブラックバス自体の変化も起こっているように感じています。
バスの個体数が減少したり、ルアーにスレまくっていたりしています;v;
「生態系のトップは放って置いておいてもそのうち個体数が減少する」とは村田基さんの言葉ですが、どうやらその通りらしく、どのフィールドもバスの数が昔よりだいぶ減っている印象です。
僕は生物学者ではないので詳しくはわかりませんが、「釣られたことのある魚が生んだ子供は、釣られた経験があるDNDを受け継いでいる」みたいな文献をどこかで目にしたことがあります。
バスブームの頃に釣られまくった魚たちの2世、3世が、今僕たちが相手しているバスだったりする可能性があるわけですから、そりゃーもうめちゃくちゃ釣りにくいに決まってますよねw
昔みたいに適当に投げて巻いてりゃー運よく釣れる…みたいな現象は起きにくくなっているのが、現代のバスフィッシングの特徴かもしれませんね。
オッサンバサー、復帰組へ向けた「バスブームと現在の比較」でしたが、いかがだったでしょうか?
バスブームの頃から大分進化したバスフィッシングですが、タックルやアプローチ、スタイルが多様化しているので、多くの人が楽しめるようになってきているのが現代のバス釣りの特徴と言えるでしょう。
昔よりバスが釣りにくいことは確かですが(というか昔もそんなに釣れなかったような…)、新たなフィールドが解禁されたり、漁協によってバスが保護されたりベイトが放流されたり、タックルが進化していったり…といった、プラスの側面もあるのが現代のバス釣り。
フィッシングショーは毎年入場者が増えているそうなので、今後釣り業界が廃れて行く一方ではない!と信じましょう!
バス釣りというと、ついつい「オワコン」だとか、「釣り禁止のフィールドが増えてきた」とか「外来魚!外来魚!」といったネガティブな側面が目立つ傾向がありますが、プラスの側面もありますから、復帰組のみなさんも、そうでな人もこれからもバスフィッシングを楽しんでいきましょ♪
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