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【コラム】ライトライン、ライトリグの危険性。ハイリスク、ハイリターンな釣りをする覚悟はあるのか。

ライトラインの覚悟

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ライトリグ

 

晴天無風、太陽の光が強く降り注ぐような日。
そういう日の日中にバスを釣るのはとても苦手だ。

 

僕は基本、ハードベイトやジグ&テキサスみたいな王道の釣りが好き。
だから、魚の活性が低いときの釣果は散々なものだったりする。
まぁそういうのも釣りの楽しみ方の1つだよね、と今までは自分を納得させていたけれど…。

 

わざわざ遠征をしてまでやってきたフィールドなのに、魚に触れることができないのは正直なところ、辛いものがあるなぁと感じている。
ましてや上記したような状況にブチ当たってしまうと、手も足も出ずに諦めて、結局はひたすら巻き物を博打的に投げまくるような釣りで終えることが多々ある。
「天候が味方してくれないと結果を出せないアングラー」を突き進んでいるような状態なのです。
以前から「タフな状況でも釣りたい」という課題を持っていたから、だったらもうライトリグしかないんじゃないか?って思い、ライトタックルを組み始めている。

 

 

 

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身体は素直、思考は頑固

 

 

「当たればデカい、でも安定しないアングラー」というのが自分のアングラー的特性だと思っている。
まぁそれでもいいじゃないか、たまにデカいの釣れれば楽しいし。

でも本音を言うと、ライトリグを使って楽して釣りたいという気持ちもある。
周りがライトリグで簡単に釣っているのを見かけると特にそういう気持ちが強くなっていく。
だからこそ、逆に「俺は弱い釣りには逃げないぜ」っていう意地を頑張って押し通してきた。
でも最近、もうそういう頑張るスタイルはしんどくなってきているように感じている。
というか、強い釣り、ハードベイト一辺倒だと飽きる。

 

元々がそんなにガンガン強い釣りを押し通すような男気溢れるスタイルじゃなかったのもあって、身体が悲鳴をあげてきているようにも思う。
ハードベイトでテンポよくキャスティングを決めていくような釣りをしていると、腰付近に無駄な力が入って腰痛を感じることが多くなってきた。
逆に、テキサスリグやネコリグのようなスローの釣りをまったりやっていると、身体的にはとても調子がいい。
重心が左右どちらかに偏るようなことも”それほど”なく、身体的なバランスはスローダウンしているときのほうが整っている。

 

多分、身体が教えてくれているんじゃないだろうか。
「違う違う!お前の釣りは、そういうのじゃない!」みたいに。
もちろん、早い釣りでも遅い釣りでも楽しいことには変わりない。
でも何というか、身体が叫んでいるような実感がある。
「もう強い釣りはたくさん!飽きたし発展もない!別のことやりたい!」
おそらく、こういった意識が身体の表面に現れてきてるのだと思う。

 

それと、なぜ僕が今まで強い釣りとかハードベイトにこだわってきたのか。
それは「バスを殺してしまうリスクの高い釣りは、極力やりたくない」という理由があったから。

 

 

 

 

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ラインブレイクの先にあるもの

 

 

 

ライトリグでは4ポンドみたな細いラインを使うのが当たり前。
まぁ強制ではないんだけど(PEライン使ったりもするし)、軽いルアーを扱うのには細いラインのほうが向いているってことで、ライトリグを使うときにはライトラインが使われることが一般的。

 

僕はライトラインを使うこと自体を否定しているわけではないし、”アンチ”ライトリグ派でもない。
手っ取り早く釣りたいだけなら、正直ライトリグ使った方が早いし、状況把握の速度は優秀だと思う。

じゃあ、ライトリグの何が嫌だったのか?
それは、ライトラインだとラインブレイクが頻発したり、バスの口内にルアーが残ったりするから。

また、ソフトベイトはアワセが遅れたりするとバスに飲み込まれてしまうこともある。
まぁオエオエ棒みたいなツールがあればいいんだけれども、できたら魚を傷つけるような行為はしたくないわけです。

 

 

ネットとかで釣果情報の写真を見たりしていると、バスのエラから大量の血が垂れ流れているようなものを見かけたりすることがある。
側から見ると残酷な画像であるにも関わらず、アングラーのコメントではそこに全く触れていなかったりする。

こういった光景を目にする度、「釣りっていう趣味は残酷だよな」とか、「俺は自分の欲望を満たすために、生き物を傷つけていてもいいのだろうか」というような気持ちになる。
俺は何をやっているんだ?やっていることは弱いものいじめと変わらないじゃないか」という具合に、精神的にヘコむことだってある。

僕自身が過去に虐めを受けた経験があって、余計に弱者に対して情が湧くから、こういったことを強く感じるってこともあるんだけどね…^v^;
まぁ、傷ついた魚を見て何も感じ取れないよりはずっとマシかな、とも思う。

釣りを続けることで命の大切さを感じ取る感性が失われてしまうのであれば、釣りなんてやめてしまいたい、とも思う。

 

 

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釣魚は奴隷なのか

 

 

そういえば、「ガンツ」という漫画の中に、人間よりもはるかに巨大な生物が、人間を小さな箱に入れて飼育して遊ぶといったシーンがあった。
僕たち人間が害虫の息の根を簡単に止めてしまうのと同じように、巨人たちが人間の身体を千切って遊ぶ、というシーンもあった。

僕たちはアングラーがやっていることは、本質的な部分だけを見れば「ガンツの巨人」と同じようなことをしているのかもしれない。

 

魚を騙して釣り上げて、また釣り上げて。
やっていることは拷問と変わらないんじゃないか?
騙されるほうが悪い?
僕は被害者側の意識を蔑ろにできるほど、心が強くない。

たぶん、こんなことを考え出した僕は、釣りをやめるタイミングに差し掛かっているのかもしれない。

 

バス釣りは好きだ。
最近は飽きてきているけれども、今後も続けていきたいと思える趣味の1つ。
けれども、もう強い釣りを押し通すことには疲れている。
だからライトリグに手をだす。
俺は本当にリスクを把握した上で、ライトラインを使おうとしているのだろうか?

 

バスを殺してしまう可能性と常に隣り合わせの釣りをする覚悟はあるのか?

 

あ〜あ…もうライトリグ用のロッドを注文しちゃったのに、こんなこと考えちゃってさ…(笑);v;

まぁ…僕が難しく考えすぎちゃってるだけなんだけどね。

 

 

 

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ハイリスク、ハイリターン

 

先日、バスの管理釣り場で遊んでいたときのこと。

釣り上げた魚の身体をよく見てみると、肛門からワームが飛び出ている個体と出会った。
また、喉の奥にハリと小さなワームが引っかかったままになったバスも釣り上げた。
おそらく4ポンド程度のダウンショットのようなライトリグを使っていて、ラインブレイクしたのだろう。
ラインも20cm程度残ったままになっていた。

 

喉にルアーが残されたままの魚は、どんなことを思って僕のルアーに食いついてきたのだろうか?
もしかしたら、このようなことを感じていたのかもしれない。
「お腹が空いているのに、上手に食べることができなくて苦しい…」
「頑張って捕食したのに、また騙された…」

 

つい最近までバス釣りを、自分のエゴの押し付けに付き合ってもらうための手段として遊んでいた。
けれどもこの管理釣り場で感じたことで、少し、いや大分考え方が変わってきてしまった。

 

ライトリグを自分の技術の1つに取り入れたい気持ちは存分にある。
けれども、ハイリスク・ハイリターンな釣りであることもしっかりとわかった上で取り組まなければならない。
生き物の命を1つ奪ってしまう可能性が高い釣りがライトリグ。

だから、できるかぎりラインブレイクのリスクが高いようなメソッドをしないように心がけていく。
また、PEラインを使用してラインブレイクを極力抑える対策をとってみたり。
ライトリグで釣るのを目的にするのではなく、「状況把握の手段の1つ」としてライトタックルを自分の釣りに取り入れてみるとか。

色々と葛藤がある中で、ライトリグを自分の釣りに取り入れようと思っているのです。

 

マジで、もう”釣り”っていう趣味に自分が向いていないような気がしてならなくなってきた^v^;

 

 

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このブログは残しておきますので、今後もご活用ください。



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