「グラディエーターアンチ バルトロ」を釣行で使い始めてから数ヶ月たちました。
最初は「硬い、曲がらない、手首痛い」と不満を感じていたのですが、何となーくバルトロの特性というか、癖みたいなものがわかってきたので追記インプレしていきます。
オカッパリでマルチに使える便利な1本として購入してみた、レイドジャパン「グラディエーターアンチ”バルトロ GA-610MHC」。
購入前のイメージを良くも悪くも予想を裏切られ、思っていたよりも硬くてビックリしました。
購入前は「何でもイケちゃうマルチなロッド」というような印象が強かったせいもあり、余計に硬さを感じてしまっていたのかもしれませんが、MHロッドにしては思ったよりも”硬め”であるのが気になります。
ただ、僕自身がMHパワーロッドの扱いに慣れていなかったということもあり、より”硬さ”を感じやすかったのでは…と感じることも。
使い込んでいくにつれ、ブランクスの曲げ方やベストルアーなどが理解できるようになり、バルトロの扱い方も少しずつわかってきました。
「グラディエーターアンチ”バルトロ GA-610MHC」をストレスなく扱うには、ルアー重量が最低でも10gはほしいところ。
気持ち良いのはだいたい20gを超えたあたりからですね。
金森隆志氏は「ライトウエイトなルアーもイケちゃう」と仰っていましたが、正直10gアンダーのルアーを扱うには「強すぎ・硬すぎ」な印象があります。
3.5~5g程度のスモラバを使った”吊るし(中層シェイク)であれば問題ありません。
しかし、「1.8gネイルシンカーをセットした5インチワームのネコリグ」など、ベイトフィネスタックルで扱うようなルアーは、お世辞にも快適とは言いがたい。
「グラディエーターアンチ”バルトロ GA-610MHC」は感度がほどよく高いので、テキサスリグやラバージグなどの底物・撃ち物との相性がよいです。
撃ち物に関しては「ベーシックなMHロッド」といった印象で、7~10gシンカーをセットしたテキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ、ラバージグなどを障害物にピッチしていく…みたいな釣りをするとストレスなく扱えます。
「硬め・強め」なロッドなので、フッキングパワーにも優れています。
#1/0~3/0のオフセットフックはもちろん、やや太めな#3/0~4/0フックにも対応してくれるので、カバー撃ちスペシャルなロッドとしても使いやすいですね。
ブラシガード多め&太軸フックが搭載された3/8ozラバージグでもしっかりフッキング可能。
バルトロならではの”ややマイルドなティップ”が、様々なフックに対応する器用さをもたらしているのかもしれませんね。
「グラディエーターアンチ”バルトロ GA-610MHC」は、カバー撃ち・底物系ルアーの扱いに関してはパーフェクトなロッドだと感じます。
僕にとってはやや硬い印象がある”バルトロ”ですが、キャスト時により曲げるためのセッティングも工夫してみました。
しかし、シマノ「バンタムMGL」など、200g以上のちょい重めなリールとも組み合わせてみても、ブランクスは少し曲げにくいと感じます。
一般的には、バスロッドはリールが支点となって”てこ”の原理でブランクスが曲がる傾向があり、リールウエイトが重いとブランクスが曲がりやすい…という特徴があります。
が、リールウエイトを工夫しても”バルトロ”はやや曲がりにくい。ただ、ルアー重量次第ではそこそこ曲がるようになります。
だいたいルアーウエイトが20g以上になったあたりからブランクスが曲がってくれるような印象です。
僕はスイングスピードがそこそこ速めな方ですけど、そこそこ快適なくらい?テーパーも関係しているかもしれません。
よくよく考えてみれば、MHパワーなので20g前後が気持ちいいのは当たり前ではあるのですが、ノースフォークコンポジット系ロッドなどと比べると、やや曲がりにくさを感じますね。
ただ、不思議なことに、ブランクスが曲がらなくてもキャストがなぜか決まるんですよね。ビシバシ決まる。
全体的にシャッキリ系というか、「硬め・強め」なロッドなので、バス釣り初心者にはおすすめできないロッドだなぁと感じます。
ただ、スイングスピードやリリースポイントを把握できている、キャストに慣れた中・上級者であれば問題なく扱えるとも思います。
「グラディエーターアンチ”バルトロ GA-610MHC」は、使い手次第で良くも悪くも評価が変わる、ややピーキーなバスロッドなのかなと。
オカッパリではバスロッドに遠投性能を求められることもあって、ただ単に「キャストが決まる」ロッドだけでは物足りなさを感じることも。
「グラディエーターアンチ”バルトロ GA-610MHC」は遠投力が高いので、野池から霞ヶ浦までどんなフィールドでも使いやすいロッドです。
遠投性能が求められるフィールドでは、ネガティヴに感じていた”張り・硬さ”がメリットとして生かされるのです。
1/2~3/4ozのスピナーベイトやチャターベイト、バイブレーションなどを遠投してサーチ…といった使い方をすると、まさに「ベストマッチ!」と言えるフィーリングを体感できます。
レイドジャパンは”オカッパリ専用メーカー”を謳っていますが、まるでそのフレーズを体現しているかのようなモデルだと感じました。
”バルトロ”、”ジョーカー”は、ただ単にピンのキャストの快適性だけを求めたロッドではなく、遠投性での快適さもしっかり考えて作られているロッドなのだなぁと。
実は「硬すぎ…もう手放そうかな」と考えていたバルトロですが、様々なフィールドで使っていくにつれ、自分の使い方が間違っていただけなのかもしれないな…と反省中。
野池だけでなく、霞ヶ浦のおかっぱりからレンタルボートまで色々と使っていくと、実に便利なロッドであるということもわかってきました。
やや硬くて曲げにくい(スイングスピードが遅い人だとキャストしにくい)ロッドではありますが、慣れとウデ次第ではとてもマルチに使っていけるバスロッドだと感じます。
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