今回は、先日購入した「グラディエーターアンチ”ジョーカー”」の使用感について語っていこうと思います。
今日は3/8ozのスピナーベイトとシャッドテールを中心に投げ込んでみました。
まだ身体がグラディエーターアンチの感覚に慣れていないので、感じることがコロコロ変わったりもしますが、使っていて感じたことを正直に話していこうと思います。
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今回のインプレッションで使用したリールは、ダイワのスティーズSV。
先日使用したのはメタニウムDCでしたが、リールの重量が大幅に変わったので、その変化にワクワクしながらルアーを投げ込んでいきました。
では、グラディエーターアンチ”ジョーカー”を実際に使ってみて感じたことをお話していきます。
インプレに使用したルアーは、3/8ozの「レベルスピン」と「ハートテール」です。
先日のインプレ記事で「ロッドが曲がらない」と言いましたが、どうやらグラディエーターアンチのキャスティングのコツがわかってきたようで、少しずつピンポイントのキャストにも慣れてきました。
僕は腱鞘炎持ちなので、1日中キャスティングを続けるのは結構しんどかったりします。
握力も手首も弱いので、「手首を支点にしてブレなくキャストをする」というのが出来ないタイプ。
ですが、このロッドは「6フィート10インチ+中弾性」という仕様のため、キャスティングが非常に楽だと感じます。
ロードランナーだと「とにかくロッドを曲げて、手首を支点にしてキャスト」という投げ方になりますが、グラディエーターアンチ”ジョーカー”はどうも違うようです。
ロッドを「曲げる」というより、ロッドティップからグリップ下までを使って「ルアーを放る」というようなイメージ。
ロッドのレングスを生かして、ブランクス全体をブンっと振る感覚です。
ロードランナーのように、ロールキャストや、ブランクスのバネをグーっと曲げて投げるのとは真逆と言ってもいいかもしれません。
ロードランナーが磯竿のような「鞭系」だとすると、グラディエーターアンチ”ジョーカー”は「ジギングロッド」みたいな感じかもしれません(ですが、決して曲がらないというわけではありません。それなりに曲がります)。
ロッドのしなりを利用して投げるのではなく、「ロッド全体+腕全体」といった具合でしょうか。ですから、手首に負担がほとんどかかりません。
手首や握力が弱い人でも、ロッド自体がオートマティックに助けてくれるのです。
必然的に手首投げを防いでくれるので、握力のない女性や子供にも向いてるかもしれませんね。
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村田基さんは「キャスティングは手首だけを使ってやれ!」と主張していますが、それはリストが強い人だけに当てはまるんじゃないか、と僕は思っています。
少なくとも今の僕には、「鋭く!手首だけでピシっと投げる!」みたなキャスティングは無理です。
それに、村田さんは握力が65kgもあるらしいので、あの投げ方が万人に当てはまるかというと、そうではないんじゃないかな、というのが僕がキャスティングに関して思っている本音です。
ちなみに、ジムのことは大好きです。ぶっちゃけ、彼のファンです。
さて、話をグラディエーターアンチに戻します(僕はいつも話が脱線している気がする)。
このロッドは竿全体を使うと独特なしなやかさを見せてくれます。これが非常に気持ち良い。
ロッドの上から下までを感じながら、ルアーを放る、といった感じですね、
力をほとんど入れていないにも関わらず、平気で30〜40mくらいカッ飛んで行ってくれるので、グラディエーターアンチ特有のキャストフィールがホント病みつきになります。
ルアーをピンスポットに入れるサポートをしてくれるのではなく、「飛ばす」アシストをロッドが勝手にやってくれる。
なので、アングラー側が「飛ばそう!あそこに入れよう!」と意気込まなくても、勝手にルアーが飛んでいってくれる。
「飛距離はこっちで稼ぐから、微調整だけ君がやってね」と、ロッドが語りかけてくるのが聞こえてきます。
「もっと気楽にやろうぜ。肩の力抜いてさ。ルアーを投げる楽しさを思い出そうぜ」と、ロッドが語りかけてくる。
今までに色々なロッドを使ってきましたが、こういった感覚は初めての体験なので、非常に驚いています。
たとえ釣れなくても、「次の釣行では何を投げて遊ぼうかな♪」とワクワクさせてくれるロッドが、グラディエーターアンチ”ジョーカー”の魅力だと言えるでしょう。
こういったラフなムードは、ロードランナーにもワールドシャウラにも無かった。
これらのロッドは、小難しい表情を浮かべながら、シビアなキャスティングをノーミスで決めなければならない、みたいな印象があった。
「身体に無駄な力を入れず!余計なブレを無くし!ピンスポットから外してはならない!」みたいな。
グラディエーターアンチはその逆を行っている気がします。
使っていて、精神面も肉体面もめちゃくちゃ楽。これが非常に重要。
レイドジャパン代表の金森さんが「プロが使うレーシングマシンみたいなロッドではなく、一般人のみんなが簡単に使いこなせるロッドを作った」と言っていましたが、正にこういうことだったんだな、と理解できました(最下部に動画を貼っておきますので、参考にしてみてください)。
ロードランナーは「現状に満足するな。もっと上手く、賢く、考えてマイゲームをして成長し続けろ」みたいなタイプ。
グラディエーターアンチは「とにかく楽しもうぜ!感動的なドラマフィッシュをメイクしよう!」みたなタイプ。
ロッドとかタックルって、作り手の想いや魂、性格などが反映されているのかもしれませんね。
もう、パターンだのベイトだのと難しいことに頭を悩ませて釣果に嘆きたくない。
もしあなたがそういったことで釣りを楽しめなくなってきているなら、ぜひこのロッドを握ってみてほしいです(まぁこれは僕の話なんですが)。
少なくとも僕は、「投げる楽しさ」だけは忘れたくないと思っています。
この部分を忘れたら、もうルアーフィッシングを卒業するべきなのではないか、と思ってるくらい。
このような「キャスティングのロマン性」を思い出したかったから、このロッドを購入したくなったのかもしれません。
中弾性でミディアムパワーというと、「18gくらいのルアーを投げると結構曲がる」みたいな先入観があるかもしれませんが、このロッドはわりとハリがあるので、表記通り21gくらいのルアーでも余裕で投げられます。(よく考えてみると、7g〜21gが推奨って、他社のMHパワーくらいの設定だよな、と思います)
鋭くロッドを振り抜けない場合、ハリの強いロッドだとキャスティングが決まりません。
ルアーが左右にブレて飛んで行ってしまったり、そもそも飛距離が出せないことが非常に多い。
でも、このロッドは「ロングレングス+中弾性」という仕様のため、ロッド全体がやんわりと曲がってくれます。
プロみたいに非常に鋭くロッドを振り抜ける方であれば、おそらくもう1ランク上のMHパワーである「バルトロ」でもスピナーベイトくらい平気で投げられるかもしれません。
ですが、僕のように「プロになるために握力を鍛えているわけでもなく、鋭いキャストをするほど手首を使えない」という方の場合、Mパワーであるジョーカーで丁度いいと思います。
軽いルアーでも鋭くキャスティングできるのであれば、より汎用性の高いMHのバルトロを選んでもオッケーでしょう。
ですが「俺はハードベイト中心にやるぜ!」という方であれば、間違いなくジョーカーは「買い」です。
僕個人としては、このロッドはMH寄りのMパワーかな、と思っています。結構強いですよ、このロッド。
店頭で曲げてみるとわかりますが、ブランクスの真ん中からティップまではしなやかなのに、バット部分だけ異様に強いんです。
投げていてもその印象は変わりません。
「コレ、本当にMパワーなの?MHの間違いじゃないの?」と、今でも思っているくらいです。
このロッド1本あれば、オカッパリで巻物から打ち物まで余裕でこなせます。
MHの感覚で投げるMパワーロッド。こんな感じ。
オカッパリで1本だけ選べと言われたら、僕はロードランナーLTT650Mや680Hではなく、ジョーカーを選ぶでしょう。だってテキサスリグも余裕でできますから。決して巻物だけではないです。底物にもバッチリ使える。
グラディエーターアンチは、まだ発売してから間もないロッドです。
買おうか迷っている人は多いでしょう。僕もかなり迷っていました。
でも、「とにかくハードベイトを気持ち良く投げたい!」という想いが強かったのと、レイドジャパンが好きだということもあり、ちょっと勇気を出して買ってみました。
結果、買って正解だったな、と今では思っています。
「マイゲームを成立させなきゃ!」と眉間にしわを寄せて、うーんうーんと唸って落ち込んでいたのがアホらしくなってしまいました。
それくらい、このロッドには「投げる魅力」がたくさん詰まっているように思います。
価格もお手ごろ価格なので、手を出しやすいかと思います。
もしあなたが「巻物、ハードベイトを楽しみたい!キャストを楽しみたい!おかっぱりで1本だけで色々やりたい!」と思っているのであれば、このロッドを使ってみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、今までに体感したことなかったグラディエーターアンチの独自な世界観を堪能できるかもしれません。
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